第一巻:坊市残法
第 051 章| 戸の隙間
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三日後の丑の刻、白蘅の教えた頃合いに、林缺は禁院の高壁を越えて石屋の戸前へ忍び寄る。戸の隙間ごしに見たのは、木の榻に縛られた活人と、その経脈へ生きたまま刻まれてゆく一筋また一筋の綻び——中の一人は、走火で死んだはずの外門弟子だった。一人ではこの石屋を覆せぬ。人を、一つに集めねばならない。
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