
万象学院 — 章一覧
『万象学院』は、グローバル術法学院×文明法脈×多文化神秘学の長編連載作品です。2065年、17歳の平凡な少年・藍映辰は、世界唯一の隠れた術法学院に入学を許可され、その校区が異なる文明の節点を縫い合わせて構成されていることに気づきます。
巻一 · 空環入学式
新入生の入学、五大法脈、禁書の盗難。平凡な17歳の藍映辰は世界唯一の隠された術法学院に合格し、校区が異なる文明の節点を継ぎ合わせて成ることを知る。いずれの単一法脈にも分類できず、『万象相性』の標記を発動させる。巻末、空環印が学院の標ではなく災害が遺した警告だと気づく。
- 第 001 章公開済み見えない円環
雲津の街角、藍映辰だけが漂う裂けた円環を見る。カメラにも他人にも映らぬそれは、亡き祖母の遺した銅鏡の紋様と寸分たがわず同じだった。
3430 字10 分 - 第 002 章公開済み術法審査員
円環が一定の距離でついてくると気づいた藍映辰は、バス事故をきっかけに「カウンセラー」を名乗る女と出会う。簡易評価の裏に隠された五つの試験と、銅鏡の紋様をめぐる対話。
3882 字11 分 - 第 003 章公開済み存在しない合格通知
申し込んでもいない「万象学院」からの手紙。学院名は撮影できず、見た者の記憶からも消える。藍映辰は手紙の指す廟へ向かう。
4128 字12 分 - 第 004 章公開済み万象の門
藍映辰は東環の小廟の裏戸をくぐり、時代の異なる龍紋が連なる長い廊下を抜けて万象学院の主庭へ至る。同室の葛知衡は彼の到着の速さに、ある違和を告げる。
3887 字11 分 - 第 005 章公開済み東方分院
葛知衡が藍映辰を東方分院へ案内する。古びた四合院、机の銅鈴、高所の亭から望む五つの分院と白塔。鐘が五度鳴り、今日の新入生は五人だと知れる。
3742 字11 分 - 第 006 章公開済み第五の新入生
主庭の夕食で、藍映辰は最後の新入生アーラブと出会う。生まれつき「見える」一族の少年は、八日の藍を静かに記録する。
4026 字12 分 - 第 007 章公開済み入学の最初の授業
入学初週、デヴラージ阿闍梨が五人の新入生に「看」を説く。各々が今朝察知した異常を答え、藍映辰の番で阿闍梨は台を下りて間近に彼を看つめる。翌朝から五分間の「空」が課される。
4018 字11 分 - 第 008 章公開済み彼女も聞いていた
朝の「空」で藍映辰はまた名を呼ぶ声を聞く。授業のあと、アーリヤが彼を呼び止め、その声を自分も聞くと打ち明ける。
3839 字11 分 - 第 009 章公開済み砂のなかの円
「空」のなかで二つの円が重なる。ナーヒドの砂が同じ形をかたどり、彼女は3年前に見た夢を藍映辰に告げる。
3987 字11 分 - 第 010 章公開済み三年前の夢
藍映辰は中東分院でナーヒドの三年前の夢を聞く。夢の少年が口にした名は彼自身のもの——二つの円の意味はデヴラージ阿闍梨へ託される。
4014 字11 分 - 第 011 章公開済みもう一人の自分
デヴラージが二つの円の意味を明かす。呼ぶ声は「もう一人の君」かもしれない——藍映辰は梁の八つの円を見上げ、自分が一人ではないと悟る。
4116 字12 分
