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黙壁と北境

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  • 黙壁注目

    高さ100メートル、長さ2,000キロの黒玄武岩の巨壁が、天下の最北を横断する。壁面には歴代正統の王の名が刻まれ、夜には淡い青光を放ち、横たわった星座のように見える。

    2026.06.20
  • 守壁軍

    黙境の鴉羽家が世襲する兵で、400座の哨塔を守る。武器は油鍋、長弓、火油樽、巨大な十字弓、墮石機——壁外から夜に襲い来るものに対するためのものだ。

    2026.06.20
  • 壁から剥落する名注目

    黙壁に刻まれた王の名が、一画一画と剥落し始めた。音のある剥落は遅く、追える。音のない剥落は速く、追えない。

    2026.06.20
  • 烽火と鳴号

    黙壁は鉄都の王都から800キロ。烽火は数時間で全行程を渡るが、最も単純な信号しか伝えられない。詳細を送るには騎馬の信使に頼るしかなく、5日から7日遅れる。

    2026.06.20
  • 枝寂村

    黙境の奥にある小さな村で、黙壁から320キロ離れている。16年前に黙壁が一度破られ、壁の外から来たものに踏みつぶされた。村人のうち生き残ったのは、守壁軍が瓦礫から掘り出した、襁褓の中の赤子ただ一人だった。

    2026.06.20
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