
禁呪遺物 — 章一覧
《禁呪遺物》は、魔法 × 考古学 × 世界遺跡 × 失われた呪物 × 第一次開門事件の長篇連載です。2065年のある秋の夜、閉館後の博物館で19歳のインターン生・レン・イーは大英博物館から借展されたエジプトの石棺の整理を任されます。空調が異常に冷え込み、ガラスケースには水蒸気でない霧が立ち込め、石棺の底から叩く音が聞こえ、監視カメラが3秒遅延し、壁の展示解説文が古代エジプト語へと一字ずつ書き換わっていく。耳元に囁く声が響きます——「万法欠如、空門未閉。」誤って普通の世界に運び込まれたSランク呪物が、今目覚めようとしている。
巻一 · 空環石棺
博物館の異常+学院入学+地下ピラミッド+空環石棺。19歳の博物館実習生・任沂は、大英博物館へ貸し出されたエジプトの石棺——普通世界へ誤って運ばれたSランク呪物——の整理を任され、それが目覚めつつあることを知る。禁咒考古学院に連れ去られ、稀少な『遺響聴読』能力を持つと判明する。エジプト地下の未公開ピラミッド内で、石棺にファラオの遺体がなく、封印された『開門座標』の銘文だけがあることを発見する。
- 第 001 話公開済み博物館の囁き
閉館後の特別展示室。一人で借展の石棺を見守る実習生レン・イーは、計器の嘘、写らない霧、棺からの応答に直面する。
3081 字9 分 - 第 002 話公開済みレン・イーの記録
自分の筆跡で書かれた「調べるな」の警告。届いた未知の素材の手紙には、五つの禁止と七日後の約束。そして紙の上で輪が回り出す。
2327 字7 分 - 第 003 話公開済みいまのあなたではない
裏路地に現れたセケトが、レン・イーの能力と呪痕を告げる。手紙の差出人をめぐる答えが、彼女を震わせる。
2783 字8 分 - 第 004 話公開済み第三点と第四点のあいだ
自分で描いた破口の輪が回転する四つの条件を割り出したレン・イー。だがあの万年筆の出どころだけが、どうしても思い出せない。
2638 字8 分 - 第 005 話公開済み知っているつもりだった
レン・イーは来歴を思い出せない品々を洗い出し、古い写真の背景にあの輪を見つける。
3003 字9 分 - 第 006 話公開済み複製品ではない
反響を放つ「複製品」を調べるレン・イー。削除された寄贈者名、消える記録、ただ一点を見つめる老婦人——観察する側が、観察される。
3054 字9 分 - 第 007 話公開済みこちらで処理する
玄関に置いた髪が動き、二通目の手紙が届く。学院は「こちらで処理する」と告げ、レン・イーは家の外に証拠を探す。
2686 字8 分 - 第 008 話公開済み白いペンキ
レン・イーは河堤の白い塀から弧線を削り出し、帰宅すると留守中に何者かがmujiへ淡い線を引いていた。
3046 字9 分 - 第 009 話公開済みチェック
muji の鉛筆線を介して相手と問答を重ねるレン・イー。白いペンキの是非は答えたが、輪を残した者の正体は——相手は意識して沈黙する。
2557 字7 分 - 第 010 話公開済み永慶路
レン・イーは初めて自分から手がかりを追い、チェン・ユーファンの家を実地に確かめにいく。だが帰宅後、mujiが告げたのは——
2939 字8 分 - 第 011 話公開済みおばさん
母の来訪。チェン・ユーファンは同級生ではなくおばさんだと告げられ、レン・イーの記憶に裂け目が走る。
2755 字8 分
