終末は天地が崩れることだとは限らない。ある朝目を覚ますと何もかも正常に見えて、ただ細部が記憶と違っている、という形もある。
現実が新しい版に塗り替えられたあと、どうしても合わない箇所が残る——ちょうど見過ごせる程度の小ささで。