終末とは、天が崩れ地が裂けるとは限らない。ある朝目覚めれば何もかも正常に見え、ただいくつかの細部が、記憶と違っているだけかもしれない。
破壊ではなく、置き換え。現実が新しい版に塗り替えられたあと、わずかに辻褄の合わぬ箇所が残る——ちょうど見過ごせるほどに小さく。