半節の指
ある記者が自ら作り出した測定単位。「一つの顔がどれだけ書き換えられたか」を量れる機器はないので、記憶の中の本物の顔を基準にして量る。
最終更新:2026.06.20
ある記者が自ら発明した測定単位。「一つの顔がどれだけ書き換えられたか」を量れる機器はない。そこで彼は、記憶の中のその人物の本物の顔の骨格を基準にして、写真の中の目鼻立ちがどれだけずれたかを量る——半節の指、一節の指。
土法仕込みに聞こえるが、これは現在、「覆写」という言葉にしにくいものを、記録でき、照合でき、追跡できる数字に変える唯一の手段だ。
曖昧な不安を、精確な目盛りへと追い込む——これは、自ら証拠を書き換える世界に抗ううえで、まだ握っていられる数少ない道具なのだ。
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