ヒリ・F・ローラ
主人公

ヒリ・F・ローラ

古文字/記号学者

ノヴァの幽暗図書館に棲むダークエルフの学者。彼女が読める古い符号を正しく読める者は、世界じゅうの生者のなかにも数えるほどしかいない。祖母が遺した魔法石を一つ身につけていて、いちども本当に使ったことのない守りの呪文を一句だけ持っている。

陣営
黑暗精靈
関連キャラクター
0 人
陣営メンバー
0
関連項目
0 件

キャラクタープロフィール

背景 / 動機 / 観測スタンス

ヒリ・F・ローラ

本名:ヒリ・F・ローラ。ダークエルフ。古文字/記号学者で、ノヴァの幽暗図書館に身を置いている。

古文字学者

彼女が読める古い符号を正しく読める者は、世界じゅうの生者のなかにも数えるほどしかいない。署名のない古書の一段のために、図書館の最下層に何日もこもって出てこないこともある。

祖母の魔法石

祖母が遺した魔法石を一つ、いつも身につけている。祖母は守りの呪文を一句教えてくれた——彼女はずっと年寄りの言いつけだと思っていて、本当に使ったことがない。

最下層で過ごす数日

幽暗図書館に窓はない。光は壁沿いに並んだ恒常の冷光石が支えており、その明るさは数百年調整されていない——ダークエルフの目にはちょうどよく、他の種族にはやや暗い。

彼女の仕事に決まった時間割はない。古文字という仕事の拍子は、手元のまだ読み通せていない一段が決めるのであって、刻限とは関わりがない。署名のない一冊の古書のために、彼女は最下層に数日籠もって出てこないことがある。食べるものは降りる前に一度で運び込んでおく。

符を読む手順は多くの学者と違う。対照表を先に引かず、まず写す。一段まるごと写し取って手に筆順を憶えさせ、それから戻ってどの時代の、どの支の書き方かを判じる。彼女の言い分では、誤った写し方は手のなかで引っかかり、正しい写し方は引っかからないのだという。

あの魔法石の縁は擦れて光っている。長年手のなかに握られてきた跡であって、磨いて出した艶ではない。

一節の古符をどう読むか

古符を読むのは字引を引くこととは違う。同じ符が時代ごと、写し手ごとに崩れてゆき、その崩れ方そのものが情報を帯びている。

彼女のやり方は、まず意味を読まないことだ。先に測る——画の間隔、起筆の角度、一節のうちに同じ符が何度現れるか、そのたびに書き方がどう違うか。測り終えてから、誰が、いつ書いたのか、書くとき手は震えていたかを推し始める。

意味は最後に現れるもので、数日かかることもある。彼女は急がない。答えを急ぐ者はこの道で長くもたない。一度違えれば、その先の全員が同じように違えてゆく。

机には照合の途中の写本が三、四部いつも開いたままで、細い紐で中ほどを押さえてある。紐の位置は一日に何度も動く。

あの石

祖母の遺した魔法石は大きくない。握れば四本の指で覆えるほどで、表面は長年握られて光っている。

持ち歩くのに理由はない。強いて言えば、家を出る日に懐へ入れ、そのままになった。仕事のあいだは机の隅、眠るときは枕元に置く。ことさら思い出した日は一日もない。

祖母は護りの呪を一句教えた。教える口ぶりは、出かけるなら傘を持ちなさいと言うのに似ていた。彼女はそれを覚え、一度も唱えていない——使う場がなく、使うべき場にも出会わなかった。

石そのものは何も返さない。魔力の残った物に近づけてみたことが幾度かあるが、ただの石と変わらぬほど静かだった。

0 人の観測者がいいねしました

観測者コメント

このキャラクターについての議論

観測者コメント

0 件

まだコメントがありません。最初の観測者になりましょう。

最新の章