城市背面注目
第十三番ホーム
河磁線の終電は23:48。だがある夜には、終電のあとに時刻表にない一本が来る。終点は、どの路線にも存在しない「第十三番ホーム」だ。
最終更新:2026.06.20
河磁線の終電は23:48。だがある夜には、終電が過ぎたあと、ホームの灯がもう一度またたき、放送が「次の電車がまもなく到着します」と告げる。
その電車は、どの時刻表にもない。車内はがらんとして、窓の外を掠めるのは普段のトンネル灯ではなく、符紙を貼った小さな紙提灯の列また列だ。第三駅を過ぎると、放送はもう駅名を告げない——最後の駅まで。「第十三番ホーム、ホームの隙間にご注意ください」
第十三番ホームは、どの路線にも存在しない。タイルは白に青を帯び、古い歯磨き粉のような色で、ホームの灯は普段より1センチ低い。降りた者が振り返ると、駅標はすでに壁から消えている。青埕の老人にはこんな言葉がある——真夜中のあの電車は、最後まで去らなかった者のためのものだ、と。
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