異象観測·2026.06.20

異聞蒐集|書名のない残巻一頁と、その上の書きかけの一句

書名も頁番号もない残巻一頁、ある古書から落ちてきたという。上には「五つの門」についての一段と、最後の一句が、書きかけのまま記されていた。

(本記事は読者提供の画像の転記である。残巻の出所は不明、紙質と字跡の年代はいずれも未検証。)

投稿者によれば、この一頁は祖父の残した古書から落ちてきたものだという。書名も頁番号もなく、紙はもう脆くて多くは繰れない。上には毛筆で写された字があり、とても工整で、さらに古いものから謄写したようだ。原文のまま転記する。

学に五門あり。東の門を符と曰い、西の門を咒と曰い、南の門を契と曰い、北の門を星と曰い、中の門を輪と曰う。

五門名を異にすれども、その後は一なり。

入る者はその一を見て、その五を見ず。その五に通ずる者は、慎みて言うなかれ。言えば則ち門動く。

「五門名を異にすれども、その後は一なり」——五つの門は名が異なるが、門の後は、同じ一つの場所だ。この一句に、私たちは長いこと呆然とした。

残巻の最後に、もう一行あり、毛筆の字が突然薄くなる。書いた者の手が震えたようでもあり、急に書くまいと決めたようでもある:

万法に欠あり——

その後は、ない。

私たちはこの一段の出典を調べられなかった。古文を読む友人数名に問うたが、字は本当に古いものの、内容はいかなる既知の典籍にも合わないと言う。

もしあなたが「万法に欠あり」の後の一句を知っていても、どうか——残巻の言う通り——慎みて、言うなかれ。

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