異象観測·2026.06.20

投稿|あの日、私もあの電車に乗った

匿名の投稿。「00:20 の増発便が過ぎたあと、ホームの照明がもう一度またたいて……私の路線に、第十三番ホームなんてない。」

(本稿は読者からの匿名投稿であり、内容は未検証である。)

この件を誰に話せばいいのか、わからない。警察に届ければ飲酒運転未遂として記録されるだけだし、家族に話せば医者に行けと言われるだけだ。

あれは先月の金曜だった。私は書院街で 23:40 まで残業していた。23:48 の終電は直通で私の家の駅には停まらないから、待っていたのは 00:20 の増発便だ。灯柱に貼られたあの時刻表は、もう何年も見ている。

終電 23:48
増発便 00:20(金曜・祝日は延長運行)
翌日始発 05:30

改札を通って構内に入り、腕環をちらりと見た。残高 236 元。ホームにはまだ 4 人いた。空気に湿った土の匂いがあった。旧河堤のような匂いだが、書院駅の下に川があるはずはない。

00:20、電車は来なかった。00:21、00:22、00:23、来なかった。交通局のリアルタイム情報を見た。画面が一度またたき、落ちて、また戻った。そして赤い文字が一行、出た。

当該便データ異常、現場放送をお待ちください。

ホームの照明が一度またたいた。蛍光灯が切れかけたまたたき方ではなく、誰かが照明板の裏側を一度叩いたようだった。00:30、放送が本便は遅延、00:37 到着見込みと言った。ディスプレイの、便名を表示するはずの枠は空いていて、残っているのは三文字だけ。終点駅。ほかの 4 人がいつ行ってしまったのか、気づかなかった。

列車の入り方はひどく遅く、車内灯は黄色みが強かった。3 秒ほど迷って乗った——あの時間帯はタクシーが客を乗せないし、歩いて帰れば 40 分かかる。

乗ったとき、車内にはまだほかにも人がいた。少なくとも 3 人。青草河駅を過ぎたところで、放送が駅名を言わなかった。私はスマホをいじっていてあまり気にしていなかったが、顔を上げると、車内に残っているのは自分ひとりだった。窓の外のトンネルの感応灯はすべて消えていて、代わりに小さな紙提灯が一列また一列と吊られていた。どれにも紙片が貼ってあり、紙片の真ん中には字が一つあった。筆画までは見えなかったが、どの紙片も同じ一字だった。

スマホを持ち上げて撮った。撮れたのは真っ黒で、窓ガラスの反射すら写っていなかった。非常通話装置を一度押した。ボタンの灯はついた。応答はなく、ごく小さな音だけがした。遠いどこかで誰かが息を吸うような音だった。

三つ目の駅を過ぎるとき、ひと連なりの音が鳴った。到着メロディとはまるで違う。小さな銅鑼が一度、半秒おいて木魚が一度、さらに半秒おいて鈴が一度。音が 3 つ、間隔が 2 つ。

次の駅の放送はこう言った。「第十三番ホーム、ホームとの隙間にご注意ください。」

私の路線に第十三番ホームなんてない。怖くて降りられなかった。ドアが開いているあいだ、外が見えた。タイルは白のなかにわずかに青みがあり、長く置かれた古い歯磨き粉のような色だった。壁には白地に黒字の駅名標が打ちつけられていた。ドアが閉まり、列車はそのまま先へ進んだ。

家に着いたのは明け方の 4 時過ぎだった。靴を脱ぎながらもう一度腕環を見た。あの乗車の記録には 11 分、引き落とし 0 元と出ていた。

翌日、同僚に話したら、最近よく眠れていないのかと訊かれた。妻に話しかけて半分まで来たところで、妻は立ち上がって健康保険証をテーブルに置いた。それきり二度は話していない。

それから私は毎日時刻表を調べている。00:20 のあとには、どの便もない。駅員にも訊いたが、あの時間帯に出入りする列車はないと言われた。それでも、私は乗ったと知っている。訊きたいのはただ一つ。ほかにも、乗った人はいませんか?

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