初めに見えたのは一つの円だった。のちに円は二つになった。導師は言う。お前を呼んでいるあの声は、もう一人のお前だ。
半空に浮かび、一箇所が欠けた円環。切れ目は三時から四時のあいだに落ちている。他人にはまったく見えず、携帯にも写らない。そしてあの金色の細い線は、見える者に「応じる」。