任務時計

到達の瞬間から数え始める計時。「到達後第七時」はのちに何度も持ち出される時点になった——それ以降、完璧なデータに眉をひそめる者が出てきた。

最終更新:2026.06.20

ダイダロス号は 3 系統の時間を並行して使う。地球の星暦、植民日、そして任務時計——到達のその瞬間から数え始める計時で、24 時間制、全艦同期。植民日は到達当日の D+0 から数え、以降は D+1、D+2 と書く。記録を完全な形で書き出せば「植民日 D+2、任務時計 07:14」となる。

「到達後第七時」はのちに何度も持ち出される時点になった。第 7 時 43 分、中央指揮塔観測層の光パネルに灰色の枠が一つ現れた。あの色の枠は毎日三度五度と現れ、九割は探査機自身の誤判で、当直の者は一瞥して流す。この一つは閉じられなかった。

第 24 時は別の目盛りだ。出航前に署名した任務履行条項は、到達後 24 時間以内に初回到達報告の発出を完了し、タイムスタンプを自動契約ログへ書き込むことを定めている。報告そのものは深宇宙のキューを 41 年かけて地球へ届き、状態コードは即時に届く。

時計は規律も管理する。SOP は数字を固く書いている。未知の異常データは、保安官が受け取ってから 30 分以内に艦長層へ報告する。調査中の事案は、主制御または保安官の階級が完全性を判断したあとでなければ通報の延期を認めない。未識別の有機物の標準隔離期間は 72 時間。個人ポータルを他班に掛ける監督フラグも最長 72 時間だ。どの規程にも数字が一つ掛かっていて、数字を過ぎれば責任は担ぐ者が変わる。30 分早く報告した者がいて、1 階級降格になり、それ以来、艦内の記録板に入るたびにページの脚註へ赤い一行が現れる。

時計はのちに、もっと厄介なものを測るのにも使われた——遅延だ。地表から軌道への通信は、標準で片道 1.15 秒。D+2 11:24 のあの一件は 6.8 秒、完全な往復で 13.6 秒、標準の 6 倍近くで、ヤヌスはアンバーを付けた。同じ日の 12:00 のあの一件は、上りに 15 分かかった。地表の側のパネルでは、この状況はごく平凡な一言として表示される——ダイダロス応答待ち。

警報はなく、事故もない。ただ第七時のあの一時間から、疑い始めた者がいた。自分たちが読んでいるこの惑星と、足の下で本当に踏んでいるこの惑星は、同じ一つなのか?

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