分類できない観測記録
坊市に出回っている一枚の写し紙。走火した散修が遺した半頁の言葉を写したものだという。「おまえの資質のせいではない。おまえの手にあるその功法が、はじめから一塊を抜き取られているのだ。」
廃丹の山から拾われた一枚の丹方残頁。方そのものはありふれているが、縁には小さな字の批註が一行加えられ、筆跡は方とは異なり、それが何を意味するのか誰も知らぬ。