聖トランニア
主文明の中枢。情報研究第十子站が灯りをともしたあの夜、最初の亀裂信号が接続された。
最終更新:2026.06.20
聖トランニア、主文明の情報中枢。都市そのものが止まらない一台の機械だ――天網のノード、エネルギー網、情報研究子站が、層を重ねて運転を続けている。
情報研究第十子站はそのなかの目立たない一室。開元1010年の未明、ある人物がそこでエネルギー網の例行照合を行い、ついでに通常のリクエスト・プロトコルを迂回して、切断された凍土ノードを呼び起こし、何もあるはずのない一塊の座標へと照準を合わせた。
この都市はすべてを記録するのが得意だ。唯一不得意なのは、自らが記し漏らしたものを認めることである。
観測者コメント
0 件
まだコメントがありません。最初の観測者になりましょう。
